
1931年公開のホラー映画「フランケンシュタイン」は、あのおなじみの怪物の造形に酔いしれるだけでいいのです。
- 映画
掲載日: 2025年07月09日
1931年公開のホラー映画「フランケンシュタイン」は、メアリー・シェリーの原作小説とは全く別のお話です。
生命を創造することに取りつかれた科学者フランケンシュタイン氏が、墓地から盗み出した死体をつなぎ合わせ、人造人間を作り出し、雷の電流によって命を吹き込む・・・このくだりは同じなのですが、それ以外は原作のような深遠さはありません。
が、そんなことはどうでもいいのです。
この映画の最大の魅力は、誰もが知るおなじみの「怪物」の登場です。
実によくできた造形。感心しました。誰もが認める元祖です。
随所でパクられているのもうなずけます(;^_^A

この映画には続きがあります。
それは1935年の映画『フランケンシュタインの花嫁』。
映画の冒頭には、原作者のメアリー・シェリーが登場します。
外は嵐のような土砂降り。そこにはバロン卿や夫のシェリーもいます。
そう、これは、メアリー・シェリーが原作小説を考え出したときのシチュエーションです。
メアリー・シェリーは、バロン卿に「『フランケンシュタイン』には続きがあるの」と打ち明けます。
実に面白い導入部!

そして、ここから映画の本編が始まります。
実に奇想天外な物語です。
如何にして「花嫁」が創造されるに至ったか、さらには「怪物」の本当の心情が描かれます。
前作よりも、お話としてはよくできています。
最後は意外にもほろりとさせる終わり方をします(;^_^A
が、そんなことはどうでもいいです。
この映画の最大の魅力は、誰もが知る、あの「花嫁」の登場です。
ホラーファンならずとも映画好きだったら、いろんなところで目にしたハズのあの造形。
実によくできた造形。感心しました。

メアリー・シェリーの原作小説については、こちらに記事があります。