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何とも後味の悪いルカ・グァダニーノ監督版「サスペリア」

何とも後味の悪いルカ・グァダニーノ監督版「サスペリア」

  • 映画

掲載日: 2019年08月10日

ボクにとっての傑作映画には、2種類あります。

一つは、素晴らしい作品がゆえに何度も繰り返し見たくなるような映画。
もう一つは、素晴らしい作品だけど、衝撃的過ぎて繰り返しは見たくない作品。

新しい「サスペリア」は、後者の代表です。
暗すぎて、怖すぎて、
もう一度見る気力が出てきません・・・(;^_^A

舞台は1977年のベルリン。ドイツ赤軍によるテロが頻発し、
まさに死と隣り合わせにいる世界です。

主人公のアメリカ人女性ダンサー、スージーは、
舞踏団マルコス・ダンスカンパニーのオーディションを受けにやって来ます。
この舞踏団は、怖ろしい世界だということも知らずに・・・。

と、ここまでは、
ダリオ・アルジェント監督版「サスペリア」を踏襲したスタートです。
でも、ここから先は、全く違う作品になっていきます。

ダリオ・アルジェント監督版「サスペリア」は、
一言でいうと、「見世物小屋的」なホラー。
つまり、極彩色の世界で、ゴブリンのプログレッシブロックの流れる中で
怖ろしいことが次々と起こるわけで、視覚的に訴える作品でした。
それも、美しいバレェ学校が舞台となっています。

ルカ・グァダニーノ監督版「サスペリア」は、全く真逆。
色彩を極限まで落としたモノクロームのような世界で、
音楽も物静かな格調高いもの。
視覚的というよりは、精神的にじわじわと怖くなってきます。
そして、モチーフとなっているのは、
マリー・ヴィグマンの作り出した「ノイエタンツ-新ダンス」
日本でいうところの「暗黒舞踏」です。

バレエが、宙を舞うかのように軽やかに踊るのに対して、
ノイエタンツは重力に押しつぶされているかのようにダンダンッと床を踏み鳴らし重々しく踊ります

重く、暗く、何とも後味の悪いこの作品を寝る前に観たので、
夢に出てきそうで、明るいアニメを見て頭の中をリセットしたほど怖い・・・(;^_^A。

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