小説や、映画の中でも、多くの人が感銘を受けて感動を覚える幾多の作品。
例を挙げると、
小説だと、「夏への扉」、「嵐が丘」、「オリバーツイスト」「レミゼラブル」などなど。
映画だと、「ロッキー」「スターウォーズ」「風と共に去りぬ」「ベンハー」などなど。

これらの名作には、共通するものがあります。
それは「神話の構造」と呼ばれるもの。
1900年代に活躍したアメリカの神話学者ジョゼフ・キャンベルが発見したものです。

彼は、世界中の神話や、英雄譚などの物語を調べているうちに、ある共通点があることに気が付きます。
それは、

1.まずは、「主人公の旅立ち」。みじめな境遇にいる主人公が、活路を見出すために冒険の旅に出るというもの。
2.次が、「試練」。旅に出た主人公が直面する様々なトラブルです。
3.最後は、「帰還」。様々なトラブルを乗り越えて、成長した主人公が、元居た場所に帰ってくるのです。

この、簡単な構造が、あらゆる物語の骨子となっているのです。
困難な状況にある主人公が、試練を乗り越えて成長していく、
そんな姿に自分を重ねて、多くの人が感銘を受けるのでしょう。