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朗読コンテンツ07-夏目漱石「夢十夜」第一夜(死にゆく女を看取る男の話)

朗読コンテンツ07-夏目漱石「夢十夜」第一夜(死にゆく女を看取る男の話)

掲載日: 2022年11月10日

「夢十夜」は、1908年(明治41年)に『朝日新聞』に連載された連作短編小説。
作家の人生をありのままに描く「自然主義文学」とは異なり、リアルな「作り物」を旨としている漱石らしく、実に不思議なお話。
そして、ただの空々しい幻想的な物語ではなく、生き生きとしたリアリズムにあふれています。

「夢十夜」第一夜は、愛する人を失った漱石の心情を描く。

「第一夜」は、とても物悲しい物語です。
死にゆく女を看取る男。
女は言う。
百年、待っていて下さい。きっと逢いに来ますから

男は言う。
待っている」と。
約束どおりに待ち続ける男。
男の気づかないうちに悠久の月日が流れてゆく・・・。

どうして、漱石は、こんな夢を見たのでしょうか。
夏目漱石の人生を知ると、おぼろげながら漱石の言いたいことが見えてきます。

漱石は、大学生になった頃に、兄を二人亡くします。
さらには、恋心を抱いていたとされる兄嫁の登世とも死に別れるのです。

近親者を相次いで亡くし、恋心を抱いていた女性をも失う。
そういった背景を踏まえて読むと、この作品の意図がわかります。

漱石の、そのようにありたいと思う気持ちがあったからこその物語ではないでしょうか。
とても美しいお話です。

そんな幻想的な物語を朗読と映像で表現してみました。

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