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集英社文庫ヘリテージシリーズ「カフカ」を読むと、カフカの苦悩が実感できます。

集英社文庫ヘリテージシリーズ「カフカ」を読むと、カフカの苦悩が実感できます。

  • 海外文学

掲載日: 2021年01月13日

箱のように分厚い文庫本です(-_-;)
全800ページ・・・。

中身がこれまた濃い。
多和田葉子による新訳「変身(かわりみ)」「訴訟(審判)」
そのほかの短編がたっぷり収録されています。

さらにすごいのは、カフカが労災保険局に勤めていたころに書いた労災報告書が掲載されているのです。
実に丁寧に事故の模様を書き記していることから、
如何にカフカが几帳面で文章を書くことが大好き化がうかがい知ることができます。

これだけの分量の仕事をしなければならなかったカフカ。
一日の時間はいくらあっても足りなかったことがよくわかります。

カフカの「変身」「審判」、そして「城」を読むと
共通のテーマが見えてきました。

それは、「絶望

「変身」では、完全に自分の居場所がなくなり
「審判」では、完全に自分が否定され
「城」では、目的地にたどり着けない・・・。

カフカは、不幸な境遇にある時に作品を書き溜めています。
「絶望」を描くことで、自らの不幸な境遇を叫んでいるのでしょうか。

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