アメリカの知られざる歴史がわかる、「ドリーム(原題:Hidden Figures)」
- 映画
掲載日: 2018年06月09日
「ドリーム」は2016年にアメリカで公開された伝記映画。
1960年代と言えば、アメリカとソ連で有人の宇宙船開発の熾烈な競争が行われていました。
世界で初めての無人宇宙船は、ソ連が発射した人工衛星スプートニク。
後れを取ったアメリカは、NASAを設立し、全力を挙げて開発に拍車をかけるのです。
史上初の有人宇宙飛行は、1961年のソ連のユーリ・ガガーリンでしたが、
アメリカも同年、マーキュリー計画で有人宇宙飛行に成功しています。
宇宙に飛行船を打ち上げるには、複雑な軌道計算が必要ですが、当時はまだそんな計算ができるコンピューターは実用化されていません。
NASAがコンピューターを採用し始めるのは1963年。
では、それまでは、どうやって軌道計算をしていたかというと、大勢の人間が行っていたのです。
そこで、大活躍したのが、虐げられていた黒人女性たち。
計算を行う人は、「計算手」つまり「コンピューター」と呼ばれていました。
この映画は、アメリカ史から見落とされてきたマイノリティの偉大な業績を描いています。
それゆえ、原題「Hidden Figures:隠された人々」でなければ、この映画の真意が伝わらないような気がします。
「ドリーム」って・・・(^_^;)
日本人は勿論、アメリカ人ですら知らなかった実話。
「夢物語」ではなくて「実話」です。