内田吐夢監督「どたんば」は、洞窟救出劇の大傑作です。
- 映画
掲載日: 2018年08月28日
この題名から、よもや、炭鉱に閉じ込められた作業員の救出劇だと誰が予想できようか・・・(;^_^A
炭坑の落盤事故で生き埋めになり「どたんば」に追いつめられる作業員達の心の動き、
その救出をめぐる肉親や愛人、事業主らもまた「どたんば」に追い詰められていく様子が描かれています。
命がけで、仲間の救出に向かう炭鉱夫役の岡田英二のセリフが、実に、説得力があります。
曰く・・・
「この仕事は、とても危険な仕事だ。
でも、万が一の時には、仲間が必ず助けに来てくれると信じているから辛抱できる。
だからこそ、俺たちは、命がけで仲間を助けに行かなきゃならないんだ!」
あまりにも素晴らしいセリフだと思って、よくよく調べたら
脚本は黒沢映画でおなじみの名脚本家の橋本忍でした。納得です。
それにしても、80年代以前の日本映画には、
封印されてきたタブーが、ポロポロと出てくる・・・(;^_^A
1957年に作られたこの映画を観ると、いかに今の日本映画が純情なお坊ちゃん映画かよーくわかります。
どんなに「とんがった風」を装っていても自主規制でがんじがらめですから
本当に「危ないこと」には決して触れていないのです・・・(;^_^A
さぁ、この映画が降れているタブーとは何か。
映画本編を見て見つけてみてください。