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あなたの大切な「あの日」は、もう二度と来ない
掲載日:2024年02月23日
ボクが今、一番後悔していること。
それは、父さんと釣りに行けなかったこと。
ボクが小学生だった頃、父さんはよく釣りに連れて行ってくれた。
今でも思い出す、あの夏の暑い日。
知り合いの漁師さんから、小舟を借りて、お休みの度に連れて行ってくれた。
小舟には屋根も無く、暑くて暑くて・・・。
ボクが高校生になって、
友だちと出かける日が増えるにつれて、父さんと釣りに行く機会は少なくなった。
大学生になってからは、
親元を離れ、一度も行かなくなっていた。
ボクが社会人になって、
実家に帰省した際に、父さんがぽつりと言った。
「今度、釣りに行こう」
未熟な若者のボクは、いつでも行けると思っていて、地元の友だちと遊んでばかり。
釣りに行く機会は、なかなかやってこなかった。
月日は流れ、かれこれ二十年。
結局、釣りに行かないまま父さんは帰らぬ人となってしまった。
もう行けない。
帰省したあるとき、母からこんなことを聞いた。
「お父さん、照れ屋だから自分から言わんかったけど、
あんたが帰省したときは、いつも釣り道具出して手入れしてたんよ・・・」
ボクは、やっと気付くことができた。
あの夏の暑い日は、もう二度とこない。
ご両親が健在であるアナタへ。
もし、今、ご両親を疎ましく感じているとしたら、どうか思い出してください。
世界中どこを探しても、アナタのご両親は、目の前にいるお二人しかいない。
そして、ご両親と過ごす「今日」と言う日は、どんなことをしたって再び経験することはできない。
お子さんをお持ちのアナタへ。
もし、今、子育てでうんざりしているとしたら、どうか思い出してください。
お子さんが2歳のときは、今しかない。
お漏らしした布団を干す、なんていう幸せな経験は、今しかできません。
お子さんが小学生のときは、今しかない。
成績が下がったんだから、勉強しなさいー!って怒る、なんていう幸せな経験は、
今しかできません。
お子さんが高校生のときは、今しかない。
反抗期になって、憎まれ口を聞かされる、なんていう幸せな経験は、今しかできません。
過ぎてしまってからでは、遅すぎる。
今をしっかり噛み締めないと・・・。