オンライン読書会のコミュニティ「本コミュ読書会」
読書会情報はコチラ

オンライン読書会のコミュニティ「本コミュ読書会」

太宰治「列車」は、初めて「太宰治」名で世に出た処女作です。

太宰治「列車」は、初めて「太宰治」名で世に出た処女作です。

掲載日: 2022年11月01日

「列車」は、1933(昭和8)年に、雑誌「サンデー東奥」に掲載された短編小説。
大学を中退した太宰治が、弱冠24歳にして小説家を目指して執筆活動を始めた当初の作品です。
初めて「太宰治」の名で、世に送り出した作品です。
最初の短編集「晩年」に収められています。

上野から東北方面へ向けて走る列車。
つい希望に満ちた情景を思い浮かべてしまいますが、実際にはそうではありません。

太宰治はそこを切り出していきます。
「ざっと二百名からの旅客と十万を越える通信と
それにまつわる幾多の胸痛む物語とを載せ、上野から青森へ向けて走った」

さらにはこうも表現します。
「この列車は幾万人の愛情を引き裂いたことか
戦地へ送られる人々のことを言っているのです。

そして、もう一つ。
戦争以外の事情があって、愛する人と、泣く泣く引き離されることもあります。

太宰は、そんなもの悲しくも哀れな出来事をこれから語っていくのです。

太宰治の読書会を行っています。

太宰治の作品を語るオンライン読書会を、定期的に開催しています。
ご都合の良いイベントにお気軽にお越しください。

SNSでシェアして下さい!

現在募集中の読書会イベント

YouTubeチャンネル

本コミュ読書会のYouTubeチャンネルです。
文学作品の朗読動画を配信しています!

Vol.155 朗読コンテンツ24-中原中也「秋の夜空」には、中也の未来への憧憬、そして暗い過去への悲しい想いが伺えます。

Vol.154. 朗読コンテンツ23-中原中也「サーカス」には、中也の乗り越えてきた苦難への想いが込められています。

Vol.153. 朗読コンテンツ22-宮沢賢治 「猫の事務所」には、賢治の言い知れぬ悲しみが込められています。

Vol.152. 朗読コンテンツ21-宮沢賢治 「雨ニモマケズ」