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太宰治「列車」は、初めて「太宰治」名で世に出た処女作です。

太宰治「列車」は、初めて「太宰治」名で世に出た処女作です。

掲載日: 2022年11月01日

「列車」は、1933(昭和8)年に、雑誌「サンデー東奥」に掲載された短編小説。
大学を中退した太宰治が、弱冠24歳にして小説家を目指して執筆活動を始めた当初の作品です。
初めて「太宰治」の名で、世に送り出した作品です。
最初の短編集「晩年」に収められています。

上野から東北方面へ向けて走る列車。
つい希望に満ちた情景を思い浮かべてしまいますが、実際にはそうではありません。

太宰治はそこを切り出していきます。
「ざっと二百名からの旅客と十万を越える通信と
それにまつわる幾多の胸痛む物語とを載せ、上野から青森へ向けて走った」

さらにはこうも表現します。
「この列車は幾万人の愛情を引き裂いたことか
戦地へ送られる人々のことを言っているのです。

そして、もう一つ。
戦争以外の事情があって、愛する人と、泣く泣く引き離されることもあります。

太宰は、そんなもの悲しくも哀れな出来事をこれから語っていくのです。

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