ニューヨークの空気にどっぷり浸れるニック・キャッスル監督「Tap」
- 映画
掲載日: 2011年02月08日
ボクは二十年ほど前にニューヨークで暮らしていました。
向こうへ行った当初は、英語は全く話せない状態。
なんとかしなくては、と思ったボクは、必死で映画やテレビを見まくった。
すこーしづつ霧が晴れて行くように、英語が理解できるようになっていきます。
で、その頃にであったのがこの映画。
画面からはニューヨークの息吹が伝わってきます。
舞台がニューヨークなんで、あたりまえだけど。
主演はグレゴリー・ハインズ、
今は亡き伝説のタップダンサー ソニー・ワシントンの息子マックスという設定です。
天性の才能を持ちながら、不安定なショービジネスの世界が嫌で、家を出たマックス。
どうしても、彼をタップダンサーにしたいオトコが、
サミー・デイヴィス・ジュニア演じるリトル・モー。
ソニーの大親友です。
家を出ていたマックスが戻ってきてからがすごい。
そこには往年の名タップダンサーが勢揃い。
Sandman Sims、Bunny Briggs、Steve Condos、などなど。
もちろん、サミー・デイヴィス・ジュニアも。
いぶし銀のように磨きあげられた、
タップダンスがこれでもかと言わんばかりに出てきます。
劇中で、Bunny Briggsが歌う、ジャズの名曲「On The Sunny Side of The Street」を聞くだけでも、
この映画を観る価値があるってものです。
ご参考までに、Bunny Briggsがデュークエリントン楽団で踊っている映像です。
どうやったら、あんな音が出せるのって、オドロクと思います。