オンライン読書会のコミュニティ「本コミュ読書会」
読書会情報はコチラ

オンライン読書会のコミュニティ「本コミュ読書会」

森鴎外の短編小説「普請中」で描く普請中とは何ぞや。

森鴎外の短編小説「普請中」で描く普請中とは何ぞや。

掲載日: 2022年07月17日

「普請中」は、明治43年(1910年)に「三田文学」に掲載された小説。

ドイツ留学中の森鴎外の恋人エリスが、
留学を終えて帰国した森鴎外を訪ねて来日した際の様子を描いています。

一人の男が西洋料理屋に行く。
昔の恋人と再会するのである。

そこは普請中ということで、工事の音がうるさい。
ノックもせずに個室へ入ってくる給仕。
女が昔のロマンスを話そうとしても、それをせず
キスをしようとしても「ここは日本だ」と顔をしかめる。

などなど、
ここで描かれていることは、西洋化を進める途上にある「普請中」の日本社会のこと。
ドイツのありようを見てきた鴎外が、
当時の日本をどのように見ていたのかがよくわかる作品です。

SNSでシェアして下さい!

現在募集中の読書会イベント

YouTubeチャンネル

本コミュ読書会のYouTubeチャンネルです。
文学作品の朗読動画を配信しています!

Vol.155 朗読コンテンツ24-中原中也「秋の夜空」には、中也の未来への憧憬、そして暗い過去への悲しい想いが伺えます。

Vol.154. 朗読コンテンツ23-中原中也「サーカス」には、中也の乗り越えてきた苦難への想いが込められています。

Vol.153. 朗読コンテンツ22-宮沢賢治 「猫の事務所」には、賢治の言い知れぬ悲しみが込められています。

Vol.152. 朗読コンテンツ21-宮沢賢治 「雨ニモマケズ」