リアル80年代を垣間見る。ベン・アフレック監督「アルゴ」
- 映画
掲載日: 2013年04月06日
この作品の舞台は1979年のイラン。
イスラム革命が起こり、イラン国民がアメリカ大使館を占拠し、
職員を拘束してしまいます。
そんな状況下でアメリカ人職員を救出した作戦の全貌を描いています。
実話をベースにしている訳で、無事国外脱出は成功するとはわかってます。
結末までわかっているのに、別段、ハラハラするわけがないだろう。
な〜んて思ってると、
職人監督ベン・アフレックは、心得たもんで、
でっち上げたハラハラエピソードを微妙に織り交ぜるもんですから、
空港のシークエンスでは、やたらと手に汗をかいてました・・・。
そうかそうか、実話のまんま、映画化しないとこがいいんですね。
作戦中止命令が下ってしまい、やたら人質の面々に感情移入しちゃうシークエンスや
あんなシーンや、こんなシーンも。
緩急自在。ベン・アフレック恐るべし。
それはさておき
最近の映画なのに、なんか昔の映画みたいだなぁ・・・と思ってたところ、
カナダ大使館に逃げ込んだ人々を見ていてハタと、わかりました。
80年代の服装やら家具やらが超リアルに再現されているんです。
リアル、リアル、超リアル。
煙草はやたら吸うし、テレビはチャンネルがちゃがちゃ回すし、
へんてこなメガネにちょびひげのオッサン。
そういえば、飛行機の機内でも、ベン・アフレックがタバコ吸ってたし。
あまりにリアルなんで、途中まで気づきませんでした。
80年代の映画でも見ている錯覚に陥ってました。
・・・・なんてことは、どうでもいいことでした。