
朗読コンテンツ11-夏目漱石「夢十夜」-第五夜(敗軍の将が女を待つ話)
- 日本文学
掲載日: 2023年01月07日
「夢十夜」とは。
「夢十夜」は、1908年(明治41年)に『朝日新聞』に連載された連作短編小説。
朗読にピッタリの長さの作品です(;^_^A 作家の人生をありのままに描く「自然主義文学」とは異なり、 リアルな「作り物」を旨としている漱石らしく、実に不思議なお話。
そして、ただの空々しい幻想的な物語ではなく、生き生きとしたリアリズムにあふれています。
今回お届けする朗読は、夏目漱石「夢十夜」の第五夜です。
第五夜は、こんな話。
漱石は、大学生時代に二人の兄を相次いで亡くし、
さらに恋心を抱いていたと言われるすぐ上の兄の妻、登世を亡くします。
第1夜では、ひとりの女性を看取る様子を描いていますが、
今回お届けする第5夜では、戦に負けた将軍が
死罪になる前にひとりの女性に会いたいと願い出る。
果たして、その女性は会いにやってくるのだが・・・。という夢を描いています。
愛するものを失ってしまう悲しみが感じ取れます。
そして、この物語は、いろんな解釈ができます。
読書会で、いろんな方の意見を聞きたいですねぇ。
そんな不思議な物語を朗読と映像で表現してみました。