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チョ・グニョン監督「26年」を観ると国家権力というものに無関心ではいられなくなる。

チョ・グニョン監督「26年」を観ると国家権力というものに無関心ではいられなくなる。

  • 映画

掲載日: 2020年04月25日

この映画を観る前に、ぜひ行ってほしいことが、2つあります。
それは、
●映画「タクシー運転手」を見る。
●「光州事件」を知らなければググっておく。

その上で、この映画を観ると、何を描いているのかがよーくわかる上に感情移入がスーッとできるはずです。

国民を守るべき軍が、あろうことか、国民に銃を向けてしまった光州事件。
その命令を下した「あの人」を、事件から26年経った現在、
肉親を虐殺された遺族が、意を決して報復するという・・・。

「あの人」を暗殺するために集まったメンバーは、
・地方都市の暴力団を束ねる幹部構成員。
・射撃の韓国代表選手。
・若い警察官。
彼らは、肉親を光州事件で失い、恨み骨髄の環境で育ってきました。

政治的配慮もあってか、映画の本編では「あの人」としか表現されていませんが
誰であるかはググればすぐにわかります。
憎々しいことこの上ありません(;^_^A

特筆すべきは、
この映画の製作費は1万5000人もの光州市民の出資によるもの。
彼らへの感謝の意味も込め、エンドクレジットでは10分以上も延々とクレジットが続きます。

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