
王女ではなく女王の風格がある「ピグマリオン」のイライザ@1938年のイギリス映画。
- 映画
掲載日: 2025年04月17日
「ピグマリオン」は、1938年公開のイギリス映画。
なんと脚本は原作者のジョージ・バーナード・ショー。
この作品で、バーナード・ショーはアカデミー脚本賞を受賞しています。
映画化作品では、1964年公開のアメリカ映画「マイフェアレディ」が有名です。
楽曲のすばらしさに目を見張る作品であり、非の打ちどころのない大傑作です。
が、唯一にして致命的な欠点があります。
それはオードリー・ヘップバーンが演じるイライザは、どんなに汚い身なりをして、下品な言葉を話しても育ちの悪い女性には、まるで見えないこと。
だから私は、終始居心地の悪い心持で見ておりました(;^_^A
ヘップバーンの上品さは、消そうったって消えないのです(;^_^A

一方、1938年のイギリス映画「ピグマリオン」のウェンディ・ヒラー演じるイライザは、ヒギンズと最初に出会った時点では、絵に描いたようなあばずれ女です。
ホントにレディになるんかいなと思わせるほど、まさに適役です。

が、見事に変身して、レディになっていきます。
しかも風格が備わってきて、「王女」というよりは「女王」と言った方がいいかもしれません。
どことなくエリザベス女王を彷彿とさせるようなたたずまいなのです。
ぜひ、本編をご覧になってください。
きっと驚かれることでしょう。
あまりの適役で、私はずっと安心して見てられました。
ただし名曲の数々はありませんが・・・。