今の日本にこそ必要な、アーサー・C・クラーク著「幼年期の終わり」
- 海外文学
掲載日: 2019年09月01日
「幼年期の終わり」は、1952年にアメリカで発表されたSF小説。
人類の進化と、その終焉を描いたスケールの大きい作品です。
今の世の中、すべからく私利私欲にかられた指導者たちが
誠に身勝手なことばかり行っています。
某大国では、移民を排除せよと、移民の親子を引き離したり、
はたまた別の国では、アマゾンの原生林を焼き払ったり、
極東の某国では、稀有なサンゴ礁をぶっ潰して軍事基地を建設したり
必要もないのに何十基もの原発を作ったり・・・。
いくら国民が反対しても、欲にかられた指導者たちは聞く耳は持っていません。
で、そんな子供みたいな指導者たちに、お父さんがやってきて
「お前ら何やってんだ!」と一括してくれたらどんなに溜飲が下がるか・・・。
と言った妄想が現実になるお話です。
でも、ここまでは、単なるプロローグにすぎません。
ここから、壮大な「人類の進化」の物語が始まります。
1953年に発表された、実に70年近く前の作品です。
そんなに昔の作品なのに、古臭く感じません。
初めて読んだのは、高校生の頃。
そして、今、何十年ぶりかに読んでいると、
あれ、これは映画やアニメにありそうな場面だなぁと思ったりもします。
つまり、それほど、その後の多くの小説、映画、アニメなどに模倣されているのです。
そして、読書会で、何度も紹介されています。
名作中の名作たる所以です。
ボクらは、いま、「幼年期」の真っただ中にいます(;^_^A