エド・ハリス主演「さようならコダクローム」は、スマホで写真を撮るすべての人に問いかけています。
- 映画
掲載日: 2019年01月06日
「さようなら コダクローム」は、2018年にNetflixで配信されたアメリカ映画。
主人公は、ニューヨークに住む老写真家、
そして、10年以上前に、彼が捨てた息子です。
その二人が、ニューヨークからカンサスまでの旅をするロードムービー。
旅の目的は、カンザスにあるコダクロームの現像所。
デジタル写真の普及に伴って、衰退の一途をたどるフィルム写真。
コダックは、各地の現像所を閉鎖を余儀なくされ
ついに最後に残ったカンザスの現像所を閉鎖することになったのです。
デジタル写真を一切使わずにフィルム写真を使い続ける老写真家は、
どうしても現像しておきたかったフィルムがあり、
この最後の現像所を目指すというわけです。
なぜフィルムにこだわるのかを問う息子に老写真家は答えます。
「デジタル写真は確かに便利だよ。
お前たちは、何億枚と気軽に写真を撮っている。
でも、現像しているのか?
お前たちの撮った写真を、100年後に誰が見るんだ?
ただ、消えていくデータに過ぎないんじゃないのか?」
死の間際に老写真家は、息子にこう言い残します。
「時代は変わっていくよ。どんどん変わっていく。
だから俺は、時間を止めているんだ。
変わりゆく時間を切り取って残していく。
それが、芸術家の仕事なんだ」
で、その老写真家が、どうしても現像して残したかった写真が何だったのか・・・。