
「死刑台のエレベーター」は、マイルス・デイヴィスの音楽を聴くためにある、と言ったら言い過ぎでしょうか(;^_^
- 映画
掲載日: 2025年04月11日
「死刑台のエレベーター」は、1958年公開のフランス映画。
名匠ルイ・マル監督のデビュー作です。この時ルイ・マルは、なんと25歳。
そして、音楽は、マイルス・デイヴィスです。
「死刑台のエレベーター」のあらすじ。
舞台はフランス、パリ。主人公は会社員ジュリアン(モーリス・ロネ)。
ある日の夕方、彼は自室にこもって仕事をしている風を装って、社長室へ忍び込み、社長を殺害してしまいます。
何食わぬ顔で、一度は退社。が、やり残したことに気がつき再び会社に戻ります。
夜のエレベーターに乗り込むジュリアン。
その時、全社員が退社したと思った守衛が会社の電源を落とし、エレベータが停止してしまいます。
ジュリアンの運命や如何に・・・と、ここまでは、この作品の発端にすぎません。
ここから、思いもかけない展開になっていきますので、初めて見る方はネットなどで調べたりせずに、予備知識なしで見ることをお勧めします。

「死刑台のエレベーター」の特筆すべき点
この映画が、幾多のサスペンス映画と一線を画している点があります。
それは、マイルス・デイヴィスの音楽が全編に渡って流れているということ。
しかも、その音楽は、マイルス・デイヴィスが映像を見ながら即興で演奏したもの。
けだるい深夜の都会の雰囲気に、観る人を否応なしに引き込んでいきます。
これぞ、ザ・フィルムノアールですね。
朝から降りしきる雪。
仕事のスイッチが入らないときってありませんか。
そんな時に聞く音楽。
それがマイルスデイビスの「死刑台のエレベーター」
どんな時間帯でも、けだるい雰囲気になります。
そしてやる気を完全にシャットダウンしてくれます。