宮沢賢治 「雨ニモマケズ」に込められた賢治の想いが、なぜ心を打つのかを解説します-朗読コンテンツ21
- 日本文学
掲載日: 2023年08月18日
「雨ニモマケズ」は、宮沢賢治が使用していた黒い手帳に鉛筆でメモ書きのように記されていました。1931年(昭和6年)に花巻の実家で病で伏していた際に記したものです。
なぜ、この「詩」は心を打つのでしょう。
この「詩」は、そもそも、出版を想定されて書かれたものではありません。
売ろうとして書いたわけではなく
ただ、自分の心情を赤裸々に描いただけのもの。
独白としてしたためたメモにすぎないものでした。
だから、そこに描かれているものは「本物」の風景。
真実が描かれているからこそ、人々は涙を流すのでしょう。
では、そこに描かれているものは何か・・・。
岩手県の大きな質屋で育った宮沢賢治は、貧しい暮らしをしている学校の友人や、近隣の人々に対してどんな思いでいたのでしょうか。
そのことに思いをはせて、この詩を読むと
なぜ宮沢賢治がこの詩を書いたのかがわかるような気がします。
読書会で、皆さんがどのように感じたかを語り合うとより深く読むことができると思います。
そんなこんなを
朗読と映像で表現してみました。