ニコラス・ウィンディング・レフン監督「ドライブ」 には、知的なカーチェイスがある。
- 映画
掲載日: 2018年06月19日
ライアン・ゴズリング演ずる主人公の「ドライバー」は、犯罪者の逃走を請け負うプロのドライバー。
この映画は、恋仲になってしまった人妻と、その幼子をマフィアから守る様を描いています。
「ドライバー」は寡黙です。
必要最低限のことしかしゃべりません。
無表情で、淡々と、プロとしての仕事をこなしていきます。
それゆえ、愛情表現もセリフでは語りません。
女性へ向けるまなざしや、ふと浮かべる微笑だけで、心の揺れ動きを表しています。
映画だからこそできる表現です。
それ以外にも、
思わずうなってしまうような映像表現にあふれています。
冒頭でのカーチェイスは、
あまたの映画にあるような過剰演出の「おバカな」カーチェイスと違い
とても知的なカーチェイス。
こんな納得のいくカーチェイスは初めてみました。
面白い映画というものは、始まってすぐに面白いものだし
どんなに眠たいときでも、目が覚めてくるものです。
・・・ということをこの映画で再認識しました。