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君はオーギュスト・ロダンの彫刻「カレーの市民」の鑑賞方法を知っているだろうか。
掲載日:2018年07月22日
この彫刻のモチーフとなっているのは1347年に起こった出来事。
当時、イングランドとフランスは、領土争いである100年戦争の真っただ中。
イングランド王、エドワード3世は、フランスの港町カレーを包囲。
抗戦を続けていたが飢餓のため、カレーの人々は降伏を余儀なくされます。
エドワード3世は、市の要人6人が自分の元へ出頭すれば市の人々は救うと持ちかけます。
首に縄を巻き、歩いてくるよう要求したのです。
その屈辱を自らを犠牲にして引き受けたのが彼ら6人です。
処刑への恐怖、敗北の絶望感などの苦悩をロダンは表現したのです。
天から押し付けられるようにジリジリと照りつける本日の炎天下。
この猛暑に耐え忍んでいるかのような姿は
オーギュスト・ロダンの制作意図をまさに体現しているかのようです。
自ら汗だくになって、苦しみながら鑑賞してこそ
「6人」のすさまじい苦悩が少しでも感じられるのではないでしょうか(^_^;)
すさまじいです。
暑さも(・_・;