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「ヘタな鉄砲も数打ちゃ当たる」というのは本当です。それは人間の行動のあらゆる場面に当てはまるのです。
掲載日:2024年01月08日
おっちゃんと、就活に疲れ果てて凹みに凹んだ若者の会話
凹んだ若者「だめです・・・。決まらないです」
おっちゃん「どうした、ボウズ」
凹んだ若者「誰もボクを必要としていないんですよ。プライドも何も、ずたずたです・・・」
おっちゃん「・・・」
凹んだ若者「もう気力が萎えちゃって・・・」
おっちゃん「何社くらい受けたの?」
凹んだ若者「かれこれ200社近いです」
おっちゃん「面接が、ってこと?」
凹んだ若者「いえ書類審査です。書類審査落ちまくりです」
おっちゃん「なんだ、面接まで行ってないのかぁ。それじゃー、まだまだ、数が足りないなぁ。落ち込む必要ないよ。まだまだ、就活の第一段階なんだよ、それって」
凹んだ若者「・・・?」
おっちゃん「よし。たまには、ためになる話を聞かせよう」
凹んだ若者「・・・」
おっちゃん「あるアメリカの保険会社が、過去に起こった労働災害を分析したんだよね。
そしたら、おもしろいことがわかったんだ。
死亡事故とか、大怪我とかの重大な事故が1件起こるまでには、
ちょっとした擦り傷とか、打撲とかの軽い事故が30件発生してるんだって。
でね、その30件の軽い事故が起こるまでには、
さらに、300件のヒヤリとすること、つまり怪我とかにはいたらないけど、あぶね~と思ったことが起こっていたんだって。
長年、統計を取っていたら、そんな法則があることがわかったんだ。
ちなみに、
この法則、発見した人にちなんで、「ハインリッヒの法則」と呼ばれているんだ。
でね、ここからがオモシロいんだけど、実は、この法則は事故だけでなくって、
人間の行動のあらゆる場面に当てはまることがわかったんだ。
恋愛とか、起業とか、就職活動とかね。
たとえば、キミの就職活動だとね、1社だけに応募しても、それが、いきなり就職できることは、まずありえないんだ。
でね、どうなるかっていうと、
300社ぐらい応募して、面接に至るものが30社ほどでてきて、そしてやっと1社に辿り着ける、というのがフツーなんだ。
凹んだ若者「・・・」
おっちゃん「まだ、納得してないなぁ、その顔」
凹んだ若者「・・・」
おっちゃん「恋愛なんか特に大変だよ。理想のパートナーに巡り会うことに当てはめると・・・。
相当な数の異性と出会わないとイケナイじゃんか。
最低でも300人!?
なるほど、それでカミサンとケンカが絶えないのか・・・。
まだ十分な人数の異性に巡り合ってなかったんだな。
あと200人ぐらいかぁ」
凹んだ若者「・・・ここ、笑うとこなんスか」
おっちゃん「冗談・・・が通じない雰囲気・・・」
凹んだ若者「・・・」
おっちゃん「よーし、それじゃーねぇ、ちょっとボクの転職の話をしようか。
こう見えても、エラい目にあったんだから、ボクも」
凹んだ若者「!」
おっちゃん「たくさん数をこなすこと、それがどれほど大事かってことを話すことにしよう」
おっちゃん「ボクの話をするとね、ボクは46歳の時に転職したんだ。
新卒で入社した会社を、勤続20年目に退職してね」
凹んだ若者「!」
おっちゃん「生まれて初めての、転職活動。履歴書も、職務経歴書も初めて書いた。キミと一緒だな」
凹んだ若者「・・・」
おっちゃん「リクナビやら、マイナビやら、DODAやら、転職サイトに片っ端から登録して、そんでもってめぼしい会社に、片っ端から応募したんだ。
でも、世の中、早々ウマく行くもんじゃない。片っ端から書類審査落ちまくりさ。
これもキミと一緒だな。
かれこれ、100社くらいは応募したかな。そりゃー落ち込んださ。
でもね、落ち込んでるヒマなんてなかったな。
生活かかってるしね。で、ボクは転職エージェントの人に書類を添削してもらったり、自分なりに改良したりして、とにかく、ひたすら・・・書類送り続けた」
凹んだ若者「何社ぐらい?」
おっちゃん「何社送ったかなんて、もう数えちゃいないさ。来る日も来る日もひたすら」
凹んだ若者「・・・」
おっちゃん「そのうちに、面接に来て下さいって、会社が出てきた・・・」
凹んだ若者「おー!」
おっちゃん「・・・でもね、ここからが、また大変なんだ・・・」
凹んだ若者「??」
おっちゃん「その、慣れてないワケさ。面接が、転職なんて初めてなんだし」
凹んだ若者「・・・」
おっちゃん「あがると言うか、なんか、一段下になってしまって、雇って下さい、みたいなね。卑屈な態度だったんじゃないかなぁ」
凹んだ若者「・・・」
おっちゃん「面接、落ちまくりだよ・・・」
おっちゃん「でもね、履歴書も、職務経歴書も練り上がってきてたんだろうね。書類審査だけは、意外とパスするようになってたんで、面接の場数もこなせるようになってきた」
凹んだ若者「・・・」
おっちゃん「でね、人間てね、オモシロいんだ。慣れるんだ。数をこなすとね、慣れていくんだ。30社も受けた頃かなぁ、段々と対等にしゃべれるようになってきた」
凹んだ若者「・・・」
おっちゃん「そして、内定もらった」
凹んだ若者「!」
おっちゃん「・・・でもね、ここで安心しちゃーいけないんだ・・・」
凹んだ若者「?」
おっちゃん「就職した会社が良い会社だって、保証はどこにもない。入って初めてわかることだってあるんだ」
凹んだ若者「・・・」
おっちゃん「世の中って、甘くないんだってことが良ーくわかるよ。な、わかるだろ?」
凹んだ若者「・・・」
おっちゃん「かといって、ここで悲観しちゃーイケナイんだ」
凹んだ若者「?」
おっちゃん「一度就職できたってことは、他の会社にも入れるってことなんだ」
凹んだ若者「!」
おっちゃん「だろ? 事実、この46歳の正真正銘のおっちゃんが、何社会社に入ったと思ってんだ。もう、自由自在だぞ。
まぁ、おっちゃんはデザイナーって言う職種上、実務経験がどうしても必要なんで、いろんな会社に敢えて転職したんだけどね。
こんな風に数をこなすと、いろんなことが練れてくる。
職務経歴書だって、
履歴書だって、
面接のスキルだって、
それに実務経験だって、練り上げられてくる。
そうなりゃ、こっちのもんだ。
そうやって準備が整ってくると、もう大丈夫。
自分の好きな会社に行けるんだ。第一志望の会社が向こうからやってくる」
凹んだ若者「!」
おっちゃん「さて、自分のこと、よーく考えてご覧。まだ第一段階だってこと、よーくわかるだろ?まだまだ落ち込むのは早いんだ。落ち込んでる場合じゃないんだ」
凹んだ若者「!」
リクルートが解明した、内定がもらえる人ともらえない人の違い
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1302/20/news008.html