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プロを目指すアナタは、おそらく知らない・・・。恐ろしい落とし穴が待ち受けている「プロの世界」
掲載日:2023年12月03日
ボクは、絵本の仕事を始める前は、ゲーム会社でグラフィックデザインの仕事をしていました。
デザインの仕事は専門性の高い仕事ですが、昨今では、無料のテンプレートとか出回ってて、誰でも簡単にwebサイトや、パンフレットなど、そこそこのデザインができます。
便利な世の中になったもんです。
パソコンを使えば、アナタも明日から・・・いえ今日からデザイナー。
そうだ!
この際、プロのデザイナーになろうかしら・・・。
副業って言う手もあるし。
なーんて、密かに思ってる人、いるでしょう~~。
むむむむ。
でも、そう簡単には、問屋は卸しません。
そこには大きな落とし穴が待ち受けています。
では、プロのデザイナーとアマチュアの違いってなんでしょう。
ビジネスとしてのデザインと、
趣味の世界のデザインの「決定的な違い」ってなんでしょう。
デザインセンスの良さ?
うーむ。確かに、プロはクオリティの高いデザインをする。
でも、アマチュアだってカッコいいデザインができるヒトもいます・・・。
そこには決定的な違いはありません。
ミスをしないってコト?
うむむ。イタいトコついてます。
たとえば、カレンダーを趣味で作ったとします。
仮にタイプミスがあったとしても、趣味で、だったら「はははは、やっちゃった・・・」ですみそうです。
でも、プロの世界はそうはいきません。
たとえば、カレンダーをビジネスで作ったとしましょう。
そこに記載されている数字が違っていたらどうなります?
申し訳ありませーん、ではスマナイ事態となってしまいます。
責任を取らなければイケマセン。
損害賠償を請求されることだって、あるでしょう。
これは、確かに怖い。
でも、あくまでも「大きな違い」であって「決定的な違い」ではありません。
プロも間違いは・・・極タマに・・・・します。
雑誌にタイプミスあるしね。
実は、超恐ろしい「決定的な違い」がひとつあるんです。
それも地獄に突き落とされるくらい恐ろしい・・・。
それは、〆切り。
たとえば、趣味でクリスマスカードを作るとします。
カッコいーデザインにするために、ジックリ時間をかけ、ミスがないように、さらにジックリ時間をかけて、クリスマスカードは完成。
でも、時すでに12月26日。
これが趣味だったら、「はははは、遅れちゃった~」ですみそうです。
では、プロだとどうなるか。
完全にアウトです。
ビジネスとして成立しません。
高熱が出ようが、親が死のうが、なにがあろうと、〆切りまでに完成させる必要があります。
雑誌の入校ができなかった、なんて「アリエマセン」
超恐ろしい、「決定的な違い」
それは、〆切り。
完成の時が、きっちり決まっているってコト。
デザインって、必ずしも、プロじゃなきゃできないってモノではありません。
素人でも、センスのいいモノを作ったりしますし、
パソコンで、それなりのものができたりもします。
ただし、そこには「時間をかければ」って言う大前提があります。
そこがプロとアマチュアの「決定的な違い」
プロは「時間をかけずに」作ることを要求されます。
これは、どんな分野でも言えることです。
誰だって「時間をかければ」仕事は終わらせることができます。
でも、それでは、ビジネスとしては、成り立たないケースが多々あります。
いかに短時間で、一定のクオリティの仕事をこなしていくか、
ここが、プロとアマチュアの決定的な分かれ道。
プロの世界は、厳しいのである。
心して、目指してください。