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あなたは、「背戸(せど)」を知っていますか。
掲載日:2015年08月31日
別府は、先の大戦の戦火を免れた町。
アメリカ軍は、別府には温泉があるということが分かっていて
ピンポイントで、別府にだけは空襲を行わなかったんです。
(工業都市だった、お隣の大分市は、焼け野原になってしまいました。)
かくして、別府には、いたるところに写真のような狭い路地が残っています。
もう、まるで、迷路です。
今、ボクは、わかりやすいように「路地」という言葉を使いました。
でも、この狭い小道は、実は「路地」とは言いません。
子供の頃は「背戸(せど)」と呼んでいました。
路地よりもさらに狭い道、人ひとりが何とか通れるような小道を「背戸(せど)」と言います。
日本各地で街並みが変わるとともに、路地がなくなってしまい、使われることがなくなってきたのでしょう。
でも、ここ別府では、まだまだたくさんの背戸が残っています。
泉鏡花の作品に、時折この言葉が使われていて、うれしくなることがあります。
小さい頃、異界につながっているような気がして、よく、探検をしたものでした。
実は、大人になった今でも、昔遊んだ背戸を探検してます。
が、しかし背戸は人の家の間を縫うように巡っていますので
完全に不審者・・・、な気がしないでもない・・・(-_-;)
昭和の風景@別府、でした。